【経営奮闘記第5話】車屋としての原点回帰 経営理念の策定と会議運営の改善

【経営奮闘記第5話】車屋としての原点回帰 経営理念の策定と会議運営の改善

カテゴリ:ビッグラン様

【経営奮闘記第5話】車屋としての原点回帰 経営理念の策定と会議運営の改善

車屋 経営者

株式会社ビッグラン(広島県広島市)
代表取締役 増田 裕明 様

<事業概要>
・創業:1990年(平成2年)社員数:11名
・事業内容:中古車販売・買取、新車販売、カーリース、整備
・店舗数:1店舗/総基盤数:1,500件
・展示台数:35台(内第2展示場15台)
・35台全数預かり車両
・年間販売:新車 40台、中古車 207台

前回、>車屋としての新たな挑戦からの続きです。

車屋として八方塞がりだった状況から、チームエルと出会い、FCとして委託販売に取り組むことを決断。

ようやく、委託販売が軌道に乗りかけたそのときにまたしても組織、従業員育成の壁にぶつかります。

そこで、改めて自社の経営理念に回帰し、組織改革に踏み出した当社。組織を変えていくための仕組みとして、会議運営を一変しました。

車屋 経営理念を実現するために変えた会議の運営方法

車 オークション

1)経営者が事前に理念や想いを資料に整理。
2)メールで事前配信、会議検討テーマを設定。
3)理念に一致した行動の発表、気づきの共有。
4)会議内で社員の意見確認、議論を繰り返す。
5)理念に反した発言をするスタッフには、遠慮なくぶつかっていく。

今回と次回にわけて、上記5つの具体的な取り組みをお伝えしていきたいと思います。

1) 経営者が事前に理念や想いを資料に整理。

車 委託販売

この頃から、想いを言葉だけではなく、文字にして表すようになりました。

どんな人と一緒に働きたいのか?その仲間とどんな会社にしたいのか?を考え、できたのが「ビッグラン五訓」です。

この五訓は服務規程になっており、反するとうちでは雇うことができません。皆で心がけています。

株式会社ビッグランの五訓

車屋の組織風土

・事業領域 
 1) 私たちは感謝と感動が溢れるコミュニティプラザを作ります。
・社会貢献 
 2)私たちは地域社会に元気と幸せを売る店を作ります。
・顧客への姿 
 3)私たちはもう一度会いたい人のいる、もう一度行きたい店を作ります。
・従業員への姿勢 
 4)私たちは出会いに感謝!仲間に感謝!家族に感謝!します。
・取引先への姿勢 
 5)私たちは取引先の皆様に「おかげ!おかげ!」の感謝を示します。

けれど、この五訓でもまだ不足な部分がありました。

この頃、営業とサービスの仲は最悪で、営業が販売すればサービスが文句を言う、そのうち営業が「外注に出す」なんて言い出す始末・・・

理念が浸透していっている手応えはあるのに、なぜ?と、考えたところ、ルールやマナーの問題なのではと思い、つくったのが以下の「3+2ルール」です。

[ 3+2ルール ]

車屋の組織風土

①嘘をつかない

  • 人をおとしめる嘘や、自分に都合のいい嘘、自分を正当化する嘘など

②毒を吐かない

  • 猛毒⇒悪口・非難・誹謗中傷・ねたみなど
  • 危険毒⇒人のせい・環境のせい・自分以外のせいにする不平不満など
  • 習慣毒⇒ふ~,やれやれ,だる~い,面倒くさ~い,ぶつぶつ,など

③感謝する

  • 当たり前のことが当たり前ではないことに感謝し、どんな人でも、どんな環境であれ 今ある自分と取り巻く環境に感謝し、感謝を行動に変えられる人であること。

1)反応的の禁止

  • まずはちゃんと受け止める⇒相手が嫌な気持ちにさせる受け方や反応をしない⇒自分の都合(価値観・体調不調・気分)を出さない。

2)他責の禁止

  • 出来なかった理由を自分以外のせいにしない。自己正当化しない。どうであれ全てを自分の責任である事へ転換

「言ってくれない・・聞いてないから・・」⇒×
「聞いてあげればよかった・・」⇒○

「反応的の禁止」は、当社では「いいね♪いいね♪ルール」と置き換えて啓蒙していました。

大体の揉めごとの始まりは、何かを言ったときの相手の嫌な反応です。例えば忙しい 中で何か依頼をした時「あ~?この忙しいときに・・・」となるのと、「それはいいですね。でも 今は手が空いていないのであとで・・・」となるのでは、相手への印象はまったく違います。

こんな風に、最初に「いいね♪」と相手を受け入れる返事を習慣化することで、その後のやり取りもスムーズにいきます。

バレーボールのような剛速球の球の打ち合いは、どんどん球が強くなり、結局取りきれなくなります。

柔らかく、「いいね♪」「そうだね♪」と相手の球を受け入れるキャッチボールを続けることで、職場はどんどん円滑になっていきました。

次回、>車屋としての原点回帰(後編)へ続きます。

会員制サービス
「CaSS
(Car-business Support Service/キャス)」
に関するお問い合わせ

お申し込み方法やサービス内容、その他ご不明な点などがございましたら、
お気軽にお問い合せください!

  • 03-5201-8080
  • お問い合わせフォーム