【経営奮闘記第4話】車屋としての新たな戦略、しかし経営者の想いと組織が乖離

【経営奮闘記第4話】車屋としての新たな戦略、しかし経営者の想いと組織が乖離

カテゴリ:ビッグラン様

【経営奮闘記第4話】車屋としての新たな戦略、しかし経営者の想いと組織が乖離

車屋 経営者

株式会社ビッグラン(広島県広島市)
代表取締役 増田 裕明 様

<事業概要>
・創業:1990年(平成2年)社員数:11名
・事業内容:中古車販売・買取、新車販売、カーリース、整備
・店舗数:1店舗/総基盤数:1,500件
・展示台数:35台(内第2展示場15台)
・35台全数預かり車両
・年間販売:新車 40台、中古車 207台

前回の>車の委託販売との出会いに続き、車屋として八方ふさがりの経営状態だった当社は車両の「無在庫販売」「注文販売」を、可能にしてくれるチームエルと出会い「委託販売」を開始。

在庫資金が不要でも、展示車が存在し、実商談ができる、という新たな戦略に取り組み始めました。

車の委託販売を開始! しかし、組織風土の壁が・・・

車 委託販売

委託販売の担当として若手社員2名を抜擢し、チームエルの基礎研修に出しました。

その2人が1ヶ月間の研修を終え「さぁこれからキックオフだ!」という、最初の会議でベテラン社員からの猛攻撃に合ったのを、つい昨日のことのように思い出します。

「今までだって同じようなことをやってきた」
「またダメに決まっている」

そう言われ、会議は紛糾し暗雲が立ち込めました。

しかしそのとき、基礎研修を卒業したばかりの、スタッフが言ったのです。

「頑張ってやっと基礎研修を卒業してきた。まずは1度やらせてくれないか。」
その一言で空気が変わったように思います。

そして、粘り強く頑張ってくれ、ようやく委託販売が、成功したときは嬉しかったです。

ようやく軌道に乗り始めた車の委託販売

車 委託販売

それから周囲にも認められるようになり、懐疑的だったベテラン社員も次々に車の委託販売の基礎研修に参加してくれ、取り組みは進んでいきました。

オープン後、まずは買取店としての業態認知活動を行いました。

オープンイベントを行い、広告を打ち、来店客には委託販売の啓蒙活動を行い、ネット掲載のスキルを磨き・・・

やることは山積みでしたが、覚悟を持って進めました。

取り組みは功を奏し、委託販売は順調に進み始めましたが、ひとつ心配なことがありました。

またしても経営に立ちはだかる従業員育成の壁

車屋 組織風土

委託販売FCを始めるとき評価制度も変更しており、稼いだ粗利の何%かを給与に反映させる仕組みにしたのですが、社員の中に「儲けられればOK」という、言動が目立ってきたのです。

車の購入者と交渉するふりをして不当に買取価格を下げるなど、会話や考えを聞いても、「自分の利」が、強いことへの危うさを感じました。

しかし、このような組織になった原因はほかでもない経営者である、自分にあると感じました。

車屋として、企業としての原点回帰と経営理念の策定

車屋 経営理念

もともと私は、お客様の喜ぶ顔が好きで、お客様に喜んでもらってリピートしてもらって、良好な関係を築いていける店をつくりたかったのですが、その想いを社員にちゃんと伝えきれていなかったんです。

そのことに気付き、「理念浸透への大改革」に乗り出しました。

もう一度会いたい人、もう一度行きたい車屋になる!
この企業理念に回帰することを心に決めました。

今のビッグランがあるのは、この転機があったからだと思います。

次回、具体的な車屋の組織改革法をお伝えします。

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